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温井和佳奈

東南アジアで買物歴20年の私が、マーケットでやる交渉テク

交渉術が使えない「東南アジアあるある」対策が周囲にウケたのでもう一つ交渉ネタ。マーケットに行って買い物したいという人たちから、よーくある質問。「どれくらいまで値段って交渉できるものなの?」

ベトナムやタイ、カンボジアのローカルマーケットでの交渉の仕方

マーケットで商人が言う金額でそのまま買物する日本人も多いが、ズバリ私は半値強、60%くらいを勝手に目安にしている。交渉が嫌だと言う人もいるけど、これも東南アジアでの醍醐味として体験してほしい。

ベトナム、カンボジアあたりでは60%目安、タイのバンコクあたりだと最近は、ほぼ値引きに応じてもらえないことが多くなった。

懐に余裕がある人は10%-20%割引くらいで、買ってあげても良いと思うけど、私の場合はこんな感じ。

私「これ、いくら?」

商人「このサングラスは安いよ、30ドル」

私「高っ、そんなに高いなら、いいや。ありがと」(立ち去るそぶり)

商人「わかった、わかった。いくらなら買う?」

私「 12ドル」( だいたい提示額の40%くらいの金額を言ってみる)

商人『Oh my God、そんな金額になるわけないよ。じゃぁ27ドル」

ここから1ドルずつお互いに近づき歩み寄る感じ。この1ドルずつが面倒臭いけど、飛ばしてくれない。やり方は超シンプル。ポイントは、最終ゴールが60%〜70%

であることを忘れないことが大切。

決してマネしてはいけないケース

こんなケースもあった。(でもこれはマネしないでね)

そして、ある時、ベトナム最大のマーケットに行ったときのこと。ベトナムにはカンボジアにない可愛いサンダルがいっぱい売っていた。

私「おじさん、これ、いくら?」

商人「25ドル」

私「高いねー、じゃあ、いいや」

商人「いや、待って。いくらなら買う?」

私「3ドル」

商人「ひゃあ!?(腰を抜かす)そんな金額、あり得るわけがない!ちゃんと言ってくれよ。本当にびっくりさせないでよ。24ドルでどう?」

私「3ドル」

商人「お姉ちゃん!?3ドルって言ってるの?そんなことしたら僕はマイナスになっちまうよ、頼むよ〜、もうちょっとだけいい金額にしてよ」

私「じゃぁ4ドル」

商人「マダム〜、頼むわー(笑)?じゃぁ22ドルでどお?」

私「そんな金額で買うわけないでしょ、5ドル」

商人「お姉ちゃん、元 が25ドルなんだから、5ドルはないでしょ〜」

私「帰るわ」

商人「いや、待って。21ドル」

私「もー、私は交渉するつもりないの。おじさんが1ドルずつしか下げないから、時間がかかってしょうがないよ。15ドル以下にしてくれないなら行くわ」

商人「もー、これでどうだ!14ドル。これ以上は1ドルたりとも無理だよ」

私「14ドルだったらいらないし、だからもう行くわ」

商人「お姉ちゃん!待って!君は本当に商売人だなぁ〜。13ドル」

私「本当に買う気ないし。」

商人「お姉ちゃん!君は悪い人だ。12ドル」

・・・中略(同じ会話を繰り返し、1ドルずつ下がる」

商人「クー、もう5ドルでいい。いやー、すごいね。いや本当に参ったよ。お姉ちゃんには負けた。しかし、君はどこの国からきたの?何人?」

この時、私は日本人と言ったら、日本に迷惑がかかる気がして、

「どこの国でもいいでしょう、内緒」とウィンクして返した。

商売は、お客も店も店の取引先も幸せになる「三方良し」がいい。

だから、こんな交渉はしませんように。

だめだ、今晩ももう眠い。。

お休みなさい。

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