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温井和佳奈

起業前14話:大きな決断

アメリカ横断ウルトラクイズのおかげで、私は仕事がしやすくなった。

ある日、「福留です!運良くクビにならなかったんだな」

と、懐かしい声でイヤミを言いながら、私のお客様になってくださるという。とても嬉しかった。手続きをしている私のデスクの前に座っていらっしゃると、次から次へと他の方々から「いつも見てます」と声をかけられる。本当に有名人だし、やはり一般人の方と比較すると、オーラーがある。

福留さんはおしゃった。

「1つの分野で有名になると夢が叶う。するとな、自分の専門ではない分野でも自分の願いがどんどん叶っていくんだ。だから1つのことを極めろ」

これまた腑に落ちた。私が極められる分野ってなんだろう。。

そこから半年後、私の財形貯蓄は150万円を超えた。私はいよいよアメリカに行けると胸が高鳴った。私は上司に辞職を伝える前に、福留さんに貯金が貯まったので夢だったアメリカに留学します。と伝えた。

すると福留さんは一言。「たった150万円で何ができる?」

そして、「仕事は最低でも3年はやるもんだ、3年やって初めてわかることがたくさんあるんだ。3年やれば貯金だって450万円になるぞ」

なんだか腑に落ちた。私はアメリカに行く気満々だったが、福留さんの言葉には説得力があった。

そして私はその後、継続して証券会社で働いた。福留さんがおっしゃった通り、3年目から仕事の理解が深まり、本当の意味で仕事ま楽しさと言うのを感じられるようになっていった。本当に1年で辞めなくてよかった。

時代はバブル絶頂期。電光掲示板に出ている銘柄のうち70%がストップ高というありえないことが起こったりした時代。やめなくて良かったもう一つの理由。1年目の時の150万円で、私は株を購入していた。さて、これがいくらになったか?

続きはまた明日。

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●わかな語録:腑に落ちたら即実行、それが運を呼ぶ

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起業前1話:バブル時代、ある目的のために給料で「銀座証券レディ」の道を選ぶ

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