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温井和佳奈

起業前34話:留学成功の秘策(7) 超重要!大学に最大限の単位を認めてもらう方法

これをやったから私は1年半でボストン大学を卒業できた。
かけた時間は三日くらいだろうか。
私の頭だと卒業に4年くらいかかっただろう。
それを1年半に短縮できたのは、
人生時間とお金を大きく節約できた。

通常、日本人の留学生で短大卒+コミュニティカレッジでの1.5年分の単位をドサっと提出しても、大学側が認めてくれる単位数はとても少ない。
私のケースでいえば、たったの半年分だった。
よって卒業まで3.5年かかる計算だった。

私にはそんな時間は無理だ。。
なぜなら父の会社の経営が危うくなって来たという。
援助できるとしたら1年半だと。

私のあれだけ貯めた資金もすでに底をついた。
なぜなら最初の語学スクールとGPA(偏差値みたいなもの)をあげるために行ったコミュニティカレッジでトータル3年を費やしてしまった。

なんとか1.5年で卒業できないか?
色んな人に聞いてみたが、みんなそれは無謀だという。
すると「ブル」というあだ名の日本人学生が単位のことに詳しいというウワサを聞いて、会いに行った。

ブルは、丸顔で笑うと目が線になるニックネームとは程遠い愛嬌のある男子生徒だった。

「わかなさん、日本では英文科?」
「いえ、国文科卒だけど」
「ならいけまっせ!」

とブルが膝をたたいた。まるで大阪商人みたいな男子学生だった。

英文科だとほとんどの単位が認められないらしい。
私は英文科志望だったが、英文科に入れなかったのが幸運だった。
成績が悪くても、たまには良いことあるんだな。

ブルがいう秘策はこう。ボストン大学(BU)へ交渉するために、、、

  1. 日本の短大在学時に取得した教科内容を英文にしろ。
  2. BUの一般教養の教科内容を全て読め。
  3. 日本取得教科とBU教科の内容が同じものを探せ。
  4. 認められなかった教科の内容をリスト化しろ。
  5. BUにも同じ内容の教科があることを証明しろ。
  6. その準備をした上で、交渉のイメージングをしろ。
  7. BU事務局で1〜5を見せて交渉しろ。

なんと!辞書を引き引き(当時はGoogle翻訳がない)調べてみると、日本で取得した教科のほとんどがBUにあるのに、単位としてほとんど認めてもらえてなかったことに気がついた。

そして、私はBUのアドミッションオフィスへ行き、先日認めていただけなかった単位ですが、、、上記の通り交渉を進めた。

すると驚いたことに、私が提示した全ての教科がBUの単位として認められた。アメリカコミュニティカッレジの単位も少し追加になり、最初に認められていた単位を入れて2年分の単位が認められた。

節約できた時間:1.5年
節約できたお金:500万円以上(多分もっと)

私は、秘策の一つであるBUでは、競争率の一番低い学部であった心理学部に入っていたので、早々に転部届けを出した。

これもなんとすんなり受け入れられて、晴れて私は全米でもBUの国際関係学部は評価が高い。私はその学部の生徒となった。

早速、私はブルに報告しに行った。

「ブル!すごいよ。全部単位が認められた。本当にありがとう!」
「Wow, ごっつええ感じや!」

ブルが教えた数々の生徒の中で、私が一番単位を大学から認められたらしい。
ビリギャルなのに、交渉はうまいと褒められた。

私は2年分の国際関係学部専門教科だけをとれば良いことになった。
しかしネイティブでも読みきれないほどの課題図書があり、これを1.5年で卒業するのは留学生にとってはかなり厳しい。

さすがのブルも、それは難しいとちゃいますか?と。
しかし、私はその秘策を自ら生み出してしまう。

●わかな語録:その道のプロを探し、教えを請う


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